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2018.07.05 Thursday

文鳥ヘッドの仲間が増えました

なんか非常に久々な気がするお仕事関連ブログですが、来たる7月29日に幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル2018夏」で販売する商品がやっとできました!

 

その商品は1/6ドール用ヘッドです↓

全部で4種類。

商品名は向かって左から「BH-2」「BH-3」「BH-4」「BH-5」と命名。

BHとは「文鳥ヘッド」の頭文字から。数字は制作順です。

ちなみに初代文鳥ヘッドは、ご存知の方も多いとは思いますが、オビツ製作所さんの21-03ヘッドの通称です。

全て8mmドールアイに合わせて作ってます。

素材はポリウレタン(レジン)なので柔軟性はありませんが、一般的なソフビヘッドよりも改造や塗装がしやすくなっております。

 

昨年の夏ワンフェスで販売したBH-4の他に、今回初売りとなるBH-2、BH-3、BH-5も追加しました。

量産方法も前回のBH-4が手流しの自家量産だったものを、真空脱泡機による自家量産にバージョンアップ(でも自家量産…)。

ホントは複製業者さんに頼むつもりだったんですが、原型が全て完成してから、以前お世話になってた複製業者さんに連絡したら、もう個人からの依頼は受けてないとのこと…そういやこの業者さんにコンタクトするのは約6年ぶりだったので、その間に会社も大きく立派になられたようです…。

そこで他の複製業者さんに片っ端から連絡してみたものの、やはり遅すぎたようで全滅。

もう自家生産しかないやんけ〜と思った時、一番身近で何度もお世話になってたダイキ工業さんの存在を思い出しました。

ダイキさんでは過去何回かお仕事をいただいただけではなく、2006年に製作した、手流し方式では難しい複雑な形状のパーツがあるフィギュアキットの「イヴ」の自家量産(この頃はまだ業者さんに頼んだことがなかった)をする時に真空脱泡機(というか工場)を貸していただいたことがありまして、今回も藁にもすがる思いでお願いしたというわけであります。

もちろん社長さんからは快くOKをいただきました。

 

しかし、こんなシンプルな形状のヘッドなら手流しでもいけるんちゃうかと思いますが、前回の旧4型ヘッドの複製でいろいろ不都合がありまして、真空脱泡機ならその全てが解決できるであろうと判断したわけです。

前回の不都合というのは、微細気泡が顔表面に出てしまったことと、個体差で色ムラが出ることです。

微細気泡はレジンの劣化によるものだったので、新しいものを使えば恐らく大丈夫だとは思うのですが、色ムラが解決できていませんでした。

前回では型をホカホカに温めて流し込めば色ムラが出ないという説を採用して、ヨーグルトメーカーを使用して量産しました。

たしかに今のところ色ムラは出てないんですが、過去の色ムラの出方を見て「もしかして、混合不良だったのかな?」と今更ながらに気が付きました。

手流しの際はいつも気泡をなるべく出さないように優しくかき混ぜていたんですが、それが仇となって流し込み最後の方の混合しきれていない液が悪さをしていたのではないかと。

まぁ型を加熱することで解決するとはいうものの、この色ムラは長期間のブランク後に出てきたりと質の悪いものなので、型の加熱だけではどうも不安。

そこで真空脱泡機ならば、劣化(吸湿)したレジンの微細気泡もある程度出なくなる(真空によって水分が蒸発する)し、混合不良も真空による沸騰(気圧が下がると液体の沸点が下がる効果で、常温のレジンもボコボコボコ〜と沸騰します)で完全にかき混ぜられます。

 

というわけで早速、真空脱泡機用の型を作りました↓

手流し用の型はアンダーゲート方式といって、流し込んだレジンが下から注入されていき、型の上に向かって空気が抜ける構造にして型の内部をレジンで満たすやり方なので、型の上に空気の抜けない部分があるとそこに気泡ができてしまいます。

パーツ形状が複雑だと、この辺の型設計で頭を悩ますことになります。

しかし真空脱泡機だと上記写真のように型の上から入れるだけで、空気抜きのルートが無くても大丈夫。

ただ、レジンの溜まるプールを上部に作っておくか、プールがない場合は注型時にガムテで枠を作ってプールの代わりにする必要があります。

そこに混合したレジンを一気に注ぎ込んで、真空脱泡機の蓋をして作動させるとビールの泡のような微細な発泡が始まります。

それが盛り上がってくると次第に泡が大きく、レジンの粘度も水のように下がってボコボコボコ〜と沸騰した状態になります。

その沸騰がピークになったあたり(それ以上変化しない状態)でバルブをプシューと開けてやると一気にレジンが型の中に吸い込まれていきます。

でもそれ1回だけだとまだ中に気泡があるので、何度かバルブを開け締めして中の気泡を吸い出します。

ほぼ気泡が出なくなったら終了。

もちろん上記作業はレジンの硬化が始まるまでの短い時間で終わらす必要があります。

…なんて偉そうに語ってますが、初日は12年ぶりに使う真空脱泡機のやり方をほとんど忘れてて、5回ほど失敗しました…。

そんな作業を2日にわたって続けた結果がこちら↓

2日目も材料が無くなるまでやるつもりだったんですが、途中で型が壊れてしまい強制終了。

この型取り用シリコン、安いんだけど耐久性低いな…次からは多少高くてもちゃんとしたやつ買おう。ていうか早めに完成させてりゃ自家量産しなくて済んだっつーの。

 

さて、重要な商品の仕様ですが、顔表面に一切気泡やゴミが無いまともなA級品に加え、小さな気泡(1mm以下だけど肉眼で見える)が出てるけど塗装の仕方でごまかせるB級品、目立つ所に気泡が出てるC級品、ゴミや気泡が多数出てるD級品、の4グレードができました(笑)。

価格は…

A級品:1,000円

B級品:500円

C級品:300円

D級品:100円

と、させていただきます。

 

首の接続部分はこのような部品が付属します↓

コップのような部品はオビツ24ボディの首接続部に取り付けるもので、これを使うことによって首の脱着が簡単にできるようになり、首の取り付け高さも好みに応じて多少調整できるようになります。

オビツボディ以外のボディ(ピュアニーモとかmomokoとか)にも、ボディ側の軸を少し削る等の小加工で簡単に取り付けできます(削らなくても入るかもしれませんが、かなりキツイです)。

オビツ24ボディのフレームに取り付けた様子(ヘッドはBH-5)↓

ネジ穴もあるのでしっかり取り付けできます。

ゴム部品は接着する必要はなく、はめ込むだけなので簡単です。

黄色い胴体は現在製作中のオビツ24ボディ用の体型変更パーツです。

ちなみに現在こんな感じ↓

オビツ24ボディは非常に良い造形なんですが、まだ多少アニメ寄りな造形であることと、下半身がちょっとムッチリしてるので、もうちょいリアル寄りな造形にして、ぼく好みの華奢な雰囲気に変えようと思います。

内部フレームと関節部分だけ純正部品を使用する形になります。

 

では各ヘッドについて説明。

まずはBH-2↓

BH-2〜BH-4までは2014年にある程度形になってたものですが、このBH-2は左目が微妙〜にズレてるように見えたのでそこだけ修正してフィニッシュ。

ちょっと大人びた顔なのでmomokoボディのような高身長ボディにも似合うんではないでしょうか。

 

BH-3↓

これは元の状態から顔をかなり変更しました。

ちなみに元の顔はこんな感じ(写真のホワイトバランスが違うのでかなり黄色い)↓

元の顔もそんなに悪くはないんですが、こういった微笑などの決まった表情は可動ドールには向いていないように思えたのと、なんかラインナップがツリ目ばっかりになりそうだったので、思い切ったタレ目顔に変更。

改造後はかなり子どもっぽい感じになったかと思います。

 

BH-4↓

これは昨年の夏に販売したものとほとんど同じ顔です。

 

BH-5↓

これは他のヘッドと少し違い、口が半開きになっていて歯が別パーツになっています。

少しローアングルにすると歯がよく見えます↓

フィギュアキットでは何度か歯が別パーツになっているものを作ったことがあったんですが、ドールヘッドの場合、首の接続もあるのでスペース的にかなり厳しかったです(軸が刺さる部分が歯のすぐ後ろに来る)。

歯パーツをかなり小さく作れば簡単なように思えますが、首穴が歯より高い位置なのでかなり入り組んだ構造になってしまい、型作りや、キットの組み立てが非常に難しくなる可能性がありました。

そこで首穴と歯を一体パーツにすることで、シンプルに首穴と歯の共存を可能にしました↓

ズレることもなくカッチリはまります。

 

さて、気になる塗装をした状態ですが、実は昨日量産し終わったばかりでまだ作ってません。

塗装見本は次回の記事で掲載いたします。

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