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2016.01.05 Tuesday

もはや年賀状とは思えない

みなさまあけましておめでとうございます。
遊びブログの方ばっかり書いててこちらのブログが完全放置プレイとなって約半年…は、半年!?
あっれ〜?つい先日まで夏だったような気がするんですが…絶対タイムスリップしたべ。

ここしばらくはバイクのカスタム&納車が大幅に遅れているせいか(発注から約1年以上経ってしまった)カメラという新たな散財趣味を見つけてしまい、撮影スキルや感受性の向上を目的とした勉学に励んでおりました。…という建前で堕落してただけのようにも思える今日このごろ。
年末は25日までに出さないとよろしくない年賀状のことはわかっていながらも、なっかなかいい絵が思い浮かばないままとうとう年が明けてしまいましたが、この度やっと年賀状完成〜↓

カゴヤ工業(株)のオート三輪「エテコー」の広告です。もちろん全て架空の企業&商品です。
しかしどこを見ても猿らしきグラフィックが見当たらず「いったいこれのどこが申年の年賀状なのか」と疑問を抱かれた方もいらっしゃるかと思います。
答えは「エテコー」というネーミングです。そう「エテ公」です。
エテ公ってのは猿の別名とされている呼び名で、詳しくはググッていただければあっさり判明しますが、要するに「さる=去る」という同音異義語からあまり良いイメージにつながらないとかなんとかで、猿という名を縁起のいい名前に言い換えたことが起源だったとかなんとか…(サラッと読んだだけなのでうろ覚え)。
現代では悪口に使われることが多いのであまり良いイメージのない言葉ですが、元々は「公」が付いてることもあって敬いや愛称的な意味合いの方が強かったようです。
あとカゴヤ工業の「カゴヤ」ってのも「お猿の籠屋(かごや)」から引用。

年賀状は2015年から昭和の広告風グラフィックでいくことにしたのですが、最初は「サル」という発音が架空の企業名や商品名にするにしてもイマイチカッコよくない&面白くないので悩みました。
かといって英語の「モンキー」にしても、バイクのHONDA モンキーとか工具のモンキーレンチくらいしか思いつかず、それ以外にイメージが膨らまない。そもそも英語そのままのネーミングも面白くない。
「もっとこう、昭和の広告にありそうな大らかでいいかげんな感じにしたいな〜」と思いながらネットで拾い集めたレトロ広告の画像資料を見ていたら、だんだんイメージが湧いてきました。

レトロ広告(明治〜昭和)は、やたら女性や少女の写真や絵が使われていることが非常に多いように思うのですが(昭和30年代からは特に幼い少女の登場率が高くなるように思える)それは広告の作り手が男性過多の社会だったからなのだろうか?
それともやはり女性や少女の姿が何時の世もフォトジェニックだからなのだろうか?
まぁそんな疑問は難しい学問を嗜んでおられる方々に任すことにして、とにかくレトロ広告はぼくの琴線に触れる魅力的なものが多くて非常に参考になります。
明治〜大正期の広告に登場する女性の絵を見てて気づいたのは、日本髪結ってて着物姿ってのが多いのですが、その多くがかなり和風の顔なんだけど、めっちゃ美人。中にはもはや顔だけでエロい(褒め言葉)のもありました。こういうのって勉強になるわ〜(というか、そういう絵を描く絵師さんにシンパシーを感じる)。

…脱線しました。
その広告群の中から何点かパロれそうなものをチョイスして、さらに煮詰めていった結果、この広告をネタ元にすることにしました↓

散々美人だのエロいだの言っておきながら、チョイスしたのは少女はおろか女性すら登場してないミゼットの広告でした(少女の可愛さとはまたちょっと違うベクトルの可愛さは爆発しておりますが)。
しかしこの広告を見た瞬間に、ローラースルーゴーゴーに乗った少女が昭和広告にありがちなオシャマな口調でセリフを発している様子が浮かんだので、このイメージを逃すまいと早速お絵かきタイムスタート。
ちなみにレトロ広告の少女達が発しているオシャマなセリフの多くは「子どもはそんなこと言わんだろ」と感じさせる不自然さ・滑稽さ・無理矢理感があって、それがまたいい味わいになっていると思うのであります(例:つくりかたがちがうんですって だから こんなに おいしいのね!)。

全体のレイアウトは元ネタをほぼそのまま踏襲する感じにしたので、少女のポージングも元ネタの鳥さんのイメージのおかげでそれほど悩みませんでしたが、細かいパースとかの技術的な部分で少々難儀しました。
サラッと描くとどうしてもエジプトの壁画みたいな平面的な絵になっちゃうんすよね〜。一発で見事なパースのついた絵(特に人体)を描ける人が羨ましい(真似しようとすると絶対と言っていいほど空間が歪む)。
少女の顔はやはりレトロ広告にならって和風な感じにして、髪型は特に飾りっ気のないショートボブですが、眉毛をハッキリ出したので昭和の子ども感がよりアップしたように思います。
服装は定番のミニワンピ。
過去に作った服の模様パターンの一つである四つ葉のクローバー模様を拡大したら、これまた昭和っぽいパターンになりました。
現代の目で見るとミニ度が高すぎるように思えますが、昭和30〜40年代の女児服はこのくらいのミニが定番と言っていいほどの普及率でした。
もちろんオーバーパンツとかインナーパンツといった野暮なものは存在しない、潔くも大らかな時代(笑)。
冬場は毛糸のパンツってのがありましたが、それはもちろん防寒用。ちなみにぼくは男子ですが、幼稚園だかもっと幼い時期に履かされた記憶があります(チクチクして嫌いだった)。もちろんその上に履くのはスカートではなく「半ズボン」。
半ズボンと言えば当時の男子達はみんなハミパンしてたな〜。たま〜にゆるゆるブリーフでハミタマしてる子もいたっけ…いかんまた脱線。
大人の婦人服でもこれほど過激ではないにしても膝上ミニスカは珍しくはなく、ジャイアンの母ちゃんみたいな人もミニスカ履いてたりしてた時代です。
靴下は昭和30年代のソーイング誌の写真でやたら登場する折り曲げ履き(ハイソックスくらいの長さにしてるのが多い)。
靴も定番のズック(水陸両用モビルスーツではない)。

ローラースルーゴーゴーは調べてみたら天下のホンダの商品だったことが判明(初めて知った)。
他社商品をカゴヤ工業の広告にデカデカと載せるわけにはいかんだろう、と個人的な年賀状の架空世界の絵なのに神経質に考えて完全オリジナルデザインの三輪車を描きました(前2輪・後1輪ってのもエテコー号とは逆だし)。
ローラースルーゴーゴーは耐荷重45kg以下の子供専用(後に耐荷重60kgのローラースルーゴーゴー7も発売)ですが、このオリジナル三輪車(カゴヤ工業製という設定)はより丈夫なフレーム構造を持ち、成人男性も乗車可能な耐荷重80kg。
しかしローラースルーゴーゴーのような推進システムは無いので、脚で蹴るか坂を下るかしないと進みません。
折りたためなくて重たいキックスケーターみたいなものです。
サイズ感も成人男性が立ってちょうどいい位置にハンドルがある感じなので、子どもが乗るとハンドルがかなり高い位置になります。
ブレーキはワイヤー式ドラムですがリアのみ。という設定。
あと、元広告にはミゼットの写真が使われていますが、写真みたいな絵を描く時間はないので、これも少女イラストと同様の方法で描きました。
ミゼットの写真を参考にしましたが、もちろんオリジナルデザインです。元のミゼットよりも高級です(笑)。
ミゼット写真の周辺にロービジ化されて佇んでいる謎のキャラやオジサンの絵は時間的にパロれませんでした(こういうのも昭和っぽくて微笑ましいんだけど、忠実に再現するとレイアウト的にホントにダサくなっちゃう危険性もあるので避けたという気持ちもあり)。

そしてこの広告のもう一つの要でもある商品名のロゴ。
これも元広告のロゴを参考に手描きしたものをイラレで処理しました。
その他の文字は既存のフォントの中から似た雰囲気のものを使用。
ロゴ下の説明文は元広告と同様に文頭と文末の長さを揃えているので、字数の違いによってマチマチな、妙な文字間隔が再現されました(笑)。
もうちょい時間があればカゴヤ工業のマークも作りたかったなぁ。

昨年から始めたこの「レトロ広告風シリーズ」は以前の「干支と昭和的少女を絡めるシリーズ」より自由度が高いように思えてきました。
以前の「絡めるシリーズ」は、少女の日常的な何気ない一瞬の姿に干支を絡めようとしてたんですが、それがけっこうムズい。
それと比べて今回のシリーズは広告なので、日常ではありえないコッテコテの不自然ポーズでも大丈夫。
少女である必然性が無いのに少女がメインになってても、昭和の広告なら大丈夫。
なによりも干支の表現が文字だけでも大丈夫になったことが非常に楽です(いったい何に対して大丈夫なのか…)。

というわけで、関係各所の皆様にはこれからこの年賀状をお送りいたします〜。
今年こそは創作に集中力をガッツリ発揮していこうと思う所存でございます。
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