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2015.07.01 Wednesday

RSH-A3完成!完全版

前回は完成したとの記事でしたが、完成写真が失敗だったのでお知らせのみにとどめておりました(別にお知らせする必要なかったような気もする…)。
今回は完成写真を撮り直しまして、前々回から続く製作行程も交えつつ掲載いたします。

まずはちゃんと眼球パーツがくっついてる完成写真↓

なかなかいい顔になったかと思います。
今回は今までの顔からかなり印象を変えようとしたんですが、やっぱりクセというか作風というか、まだ自分の殻を破りきれてないな〜と思って過去のヘッドと見比べてみたら、意外と進化してるようにも思えました↓

向かって左から、初代RSHの小改修版「RSH ver.1.1」、アルテトキオさん用原型第1号「奈々」の原型「RSH-A1」、アルテ第2号だけどまだ製品化されてない「RSH-A2」。
ちなみにA1だけカメラがRX100のワイド端の写真しか無かった(しかもRAWデータも無いという…)ので、画角がちょっと違って頭でっかちに見えます(RX100のワイド端は他はフルサイズ換算で28mm、他は換算50mmのレンズ)。
照明の当て方も3種とも今回とは少し違うので、影の付き方もちょっと違うかも。
A2は頭のサイズが少し小さいので首下パーツが相対的に大きく見えます。首の角度も他とはなんか違うな…。
ウィッグもA2だけかなりショートで、他は同じウィッグ。
こうして見比べると今回のA3は「ハーフっぽくしよう」と作り始めたのが功を奏したのか、メリハリの効いた一般受けしそうな顔になったと思います。まぁ、ハーフっぽいかどうかは置いといて…。

ではここから製作工程の続きを掲載(毎度おなじみの作業ばかりですが)。
前々回の記事ラストでポリパテ原型が完成した段階となりまして、それをアルテさんの事務所まで持って行って胴体とのバランスを確認します↓

1:色がハチャメチャですが、大きさのバランスはまぁ大丈夫でしょうと判断。
2:しかし首穴の大きさがちょっと小さかったようで完全に入らない。これは改修です。

家に帰ってから原型の型取りと納品用原型の仕上げを進めます。
まずは唇のシワを彫刻↓

1:鉛筆で描いたラインに沿ってナイフでスジ彫り。
2:ペン型ヤスリでエッジを丸めます。
3:ペーパーでさらにエッジをなめらかに…とやってたら気泡のクソ野郎が出てきました。時間がかかるけどちゃんとポリパテで埋めます(瞬着とかで埋めると、ヤスリがけ時に硬度差によって微妙な段差ができて逆に面倒なことになることがあります)。
4:唇のシワ完成。

次に、さんざん切り貼りを繰り返してガタガタになった顔パーツの裏を整形します↓

1:ピカソの絵みたいにツギハギだらけです(笑)。
2:リューター&ダイヤモンドカッター(12mm径の円盤状で上面はまっ平らなのでこういう面切削時に非常に使えるんですが、そろそろ新調しようとネット検索しても径が小さいのばかりで全然見当たらない。なんで?)でガタガタ面を一定の厚みに整えます。
3:残った溝に指でポリパテを塗り込んでスムージング。
4:ペーパーかけてスベスベ仕上げ。

お次は首穴の拡大。
ちょうどいい大きさの丸いものがあるといいんだけどな〜と探したんですが、結局コレを使用↓

1:今までの首穴も同じポリカップなんですが、今回は少し径の大きいところにパテ盛り(前回は底周辺径を利用)。
2:今回はすでにある首穴パーツの穴部分を拡大しつつ、顔パーツや後頭部パーツとの接合部を変形させないようにしたいので、極力薄い輪っかを作ります。なんで薄くするのかというのは後ほど記述。

首穴パーツを加工します↓

1:後頭部パーツから剥がした状態。ちなみに首穴パーツにあいてる小さい穴はアルテボディに仮合わせするためのもの。
2:顔パーツに当たる部分の肉厚を極限まで薄くして、穴の枠も削ります。
3:先ほどポリカップに盛って作った薄い輪っかをあてがってみた状態。顔パーツに当たる部分の肉厚や輪っかを薄くしたのは、顔パーツに極力近い位置に穴の端を設置することで、穴径拡大によって頭が前に出るのを防ぐためです。

穴の位置が決定したら輪っかに底を追加します↓

1:シリコン板(型取り時に余ったシリコンをステンレス皿に流して作った)にポリパテを丸く盛って底面を作ります。
2:硬化した丸板に輪っかを接着。
3:できた拡大穴パーツを首穴パーツに接着。
4:荒削りでいらない部分を削除。ちなみに穴底位置は仮合わせで見た様子から以前より浅く設定しました。

首穴パーツの仕上げ↓

1:古い穴底を削除。
2:頭部に付けたら見えない裏側もキレイに整形しときます。なぜなら今後の製作で使えるポリパテ複製型を作るため。
3:後頭部パーツに合わせて外側も整形。
4:顔パーツに当たる部分は顔のバリエーションも考えて、あえて大きくはみ出させておきました。納品時にはみ出た部分を削ればいいだけなので、盛って整形するより楽になるはず。

完成した首穴パーツ↓

これは145cmボディ用ってことで今後も役立ってくれることでしょう。ちなみに今までの首穴パーツは132cm用でした(あれ?でも以前完成した奈々ヘッドは145cmにも使えたよな?工場の人が改修してくれたんだろか)。

今度は製品には直接関係ない、顔の型取り。
関係ないとは言っても、一応塗装見本も1個納品してるし、今後のベースにも使えるので全く意味が無いわけではありません。なにより自分が欲しいってのが一番の理由ですが(笑)↓

1:全体にある程度の厚みでサフ吹きした状態。多少厚塗りしないと凸凹処理できません。
2:ペーパーがけしたらやっぱり微細な凸凹が登場。この後、塗り&研磨を何度か繰り返して凸凹を消します。
3:いつも唇と鼻先はツヤを出していますが、これはツヤ出し前の状態。ツヤ無し肌部分は程よい梨地仕上げになります。
4:ツヤ出し後。唇は細かい番手のペーパーをかけて梨地を消してから指でゴシゴシ。鼻先はペーパーかけずにそのまま指ゴシ。鼻筋も薄っすらこすって微妙なツヤ出し。

早速顔パーツの型取り↓

1:目の穴は余ったポリパテを古い眼球型に詰めて作った半球を粘土でくっつけてます。口の穴はそのまま粘土埋め。
2:今回も大活躍のジャンクシリコン。これで数百gは節約できます。
3:顔表型が硬化した後の状態。湯口は過去のものと全く同じパターン。シリコンも節約できて気泡もほぼ入りません。

顔裏の型取り↓

1:顔裏のような大きく凹んだ形状の場合、型も凹んだ形じゃないと成形物が抜けなくなるので、過去の型で使ってる裏打ち材を流用。裏打ち材のスキマからシリコンを流し込みます。
2:凹んだ型ができました。裏打ち材も全く同じ形状ならそのまま使えるんですが、枠の形状や湯口の位置が微妙に違うので新たに作ります。
3:今使った裏打ち材の先端に粘土を盛って型の穴より一回り小さい凸型を作ります。
4:それをセットしてレジンを流し込んで裏打ち材完成。丸い粘土部分は耳の湯口部分。こうしておけば後でドリルの穴あけの必要が無くなります。角にある丸いブツブツ穴は裏打ち材の凸型を浮かしてセットする際に使ったブロックの跡。
5:前回もこれで苦労したのにすっかり忘れてました。ブロックにレジンがガッチリ食いついて剥がすのに一苦労。毎回マスキングテープを壁面全域に貼っているのですが、最上部まで貼ってなかった…。

これで型完成〜と思いきや裏打ち材が一部薄すぎて穴ができちゃいました↓

1:粘土の凸型が長過ぎたようです。
2:でも補修は楽々。型に裏打ち材をセットしてレジンを適量流し込むだけ。
3:裏打ち材はエッジをヤスリで丸めて、クランプ時に輪ゴムが傷まないようにしておきます。
4:これで顔パーツ型完成〜。塗装見本の他に次回作のベースにも使えます。

次は納品用原型の製作↓

1:首穴パーツを型取り。前述にもありますが、これも型取りしておけば以降の納品原型を作る時に楽できます。
2:やはりジャンクシリコンで節約。ジャンクシリコンの形状も考えて投入すれば節約効率アップ(写真は位置決めで置いた状態で、シリコン流し込み時には取り出して後からこの配置で投入します。でないと気泡入っちゃう)。
3:納品用原型は目と口の穴を塞いでおきます(パーティングラインをこちらで決める意味も兼ねて)。口の穴はパーティングラインが極力奥になるようにしてますが、はたして工場の人はこの意図を理解してくれるだろうか…。
4:頭部3パーツを全て合体。繋ぎ目も消してサフ処理して納品〜!
…といきたいとこですが、原型だけではなく塗装見本も納品しないと完全にフィニッシュということにはなりません。

というわけで塗装見本の製作開始↓

1:先ほど完成した型で複製したレジン顔パーツ。ちなみに上の歯パーツは過去の記事「積もり積もった話」で作った型から、下の歯はこの等身大ヘッドの大元であるTSMの型から複製。
2:撮影用とワンフェス等のイベント展示用として、後頭部&首下パーツともキレイにくっつくように加工。

バリ取りやパーティングライン消しで出た削りカスを掃除してから塗装開始↓

1:ほんのり赤い部分の着色。唇以外はクリアーレッドをティッシュポンポン法にて。唇は面相筆。
2:肌の霜降り塗装。これもティッシュポンポン法。塗料は独自調色したクリアー肌色。手っ取り早く着色したいからといって濃い目の塗料を使うと染まりと定着が強く、うすめ液によるボカしが効かなくなったりするので要注意(自前生産のレジンだと染まりやすいみたいです。複製業者さんのレジンだと染まりにくいのでそこまでシビアではない)。
3:水彩色鉛筆でまゆげを描きます。
4:それをうすめ液でボカしたりを繰り返してまゆげを完成。まつげも同じように。最後にまゆげと目周辺に薄っすらブラックを吹いてますが、茶色をもうちょい濃い目に吹いた方が良かったかも(この塗装は今回が初)。

仕上げはまつげ↓

1:まつげベースが入る溝をリューターで彫ります。溝が無いと接着力が不安なので。
2:100均つけまを5mm幅くらいに切断して(つながったままだと長い&難しい)シリコン系接着剤(スーパーX)で接着。
写真を撮り忘れましたが歯も一応塗装してます。といっても薄めたクリアーレッドを面相筆でワシャワシャ〜ってやっただけ。
あと、毎回使ってた100均つけまが最近どこ行っても売ってなくて、今回は少し毛が長い(長いか短いかのどちらかしかない。今まで使ってたのは下まつげ用なんだけどちょうどいい長さだった)のを目尻側と目頭側を逆転させて使用。今度ネットでいいの探しとこ。

同時に納品用塗装見本も製作↓

こちらは中国工場っぽい濃い目のメイクを施してみました(まゆげがちょっと歪んだ…)。
つけまも心置きなく長いやつをそのまま使用(納品しない方のつけまと同じものです)。眼球は市販のドールアイです。
今思えば唇ももうちょい濃くても良かったかも。
はたして量産型はどんな仕上がりになってくるでしょうか。
ちなみに現在向こうの工場はけっこう忙しいらしく、原型納品してもなかなか時間がかかるようです(A2もまだできてないし)。

展示台に取り付けるステーも装備↓

初代のRSHは何かと便利なエーモン鉄ステーでしたが、鉄なので柔らかく、剛性を確保するために頭の両サイドに橋渡しのようにして固定してました。
しかしこれは角度の調整が非常にシビア(少しでも無理な力がかかってると頭が歪む)だったので、現在はステンレスステーを片持ちで固定しています。ステンは硬くて切削&曲げが大変ですが、超シビアな角度調整より楽。

というわけでやっとA3完成となりました。めでたしめでたし。
冒頭とは違う角度の写真↓


アップ↓

スクリーンセーバー照明(笑)。元が真緑とか真っ青だったので、色味をかなりいじくりました↓

向かって左の方はシャドウ部をかなり明るくして、肌も青白くしたせいか、ちょっとハーフっぽさがアップしたように見えます(悪あがき)。
逆に右の方はコントラストと肌の黄味を強めにしたので日本人っぽさが強くなってるように見えます。
あとこの2枚は色味の他にもノイズとか粒子の粗さなんかも足してます。ま、どうでもいいか。

さぁあとは半年近く放ったらかしのトリブレインサイトを更新しなくては…。
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